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半蔵は時折跳躍しながら応戦していた。 鎖鎌を巧みに操り、城から離れる事をまず考えていた。 けれども不気味な鎧武者はどんな技を受けても傷一つ付かなかった。 「・・一体どうなっておるっ!」 とにかく間合いをあけよう。 半蔵は攻撃ではなく、防御に徹することにした。 「・・・我が相手だ。」 小太郎はその間に割って入った。 いつものどこか楽しげな表情は全くない。 気を抜けばやられるという危機感があった。 「・・ぐあっ!!」 悲鳴を聞いて半蔵は城壁の上に着地すると振り返った。 「な゛っ?!」 見上げれば鎧武者の顔の部分から小太郎の手だけが伸びていて、力無く呑まれて行っていた。 それよりも、何故宙に浮いているのか。 「やはり・・現世のものではないのか・・。」 半蔵は鎌を握り直す。 とたん、背筋がぞくっとした。 反射的に鎌で防いだが鎧武者は一気に間合いを詰め、攻撃してきたのだ、小太郎と同じ技で。 半蔵は飛んだ。 けれども小太郎と同じ技で、その倍の速度で鎧武者は攻撃してきた。 まして表情もなにもない不気味な面はどんどん迫る。 「まずい・・・!!!!!!」 半蔵がそう思った瞬間、武者の攻撃威力は増し、その禍々しく強力な力で打ち拉がれた。 城を飛び出した若武者は空を見上げた。 けれども気配はなく、そのまま下へと降りる道をたどる。 そして、城門にほど近いところで見つけたのだ。 「・・・半蔵様・・・そんな・・・。」 血溜まりと、ひしゃげた体。 光を失った目。 鎌を手から放すことはなかったが、影はもう二度と動かないだろう。 「・・ということは・・風魔の忍も・・・?」 それよりも鎧武者は何処へ行ったのだろう。 しかし探し始める前に攻撃音がしたので彼は再び駆けた。 駆けて、階層一番下まできた。 そこで応戦していたのは誉れ高き本多忠勝。 蜻蛉切りを振りかざし、彼はまだ生きていた。 しかしその体は満身創痍。 間に合わないかも知れないと思ったとき、東の空が白んだ。 昼。 若武者は主家康を始め沢山の将達の前にいた。 勿論そこには包帯の痛々しい忠勝もいる。 彼は探し当てた撃退方法を伝える前に二人の忍を失ってしまったと不甲斐なさをいった。 それからあの武者を人の出て倒すことはできないだろう、と。 「・・・実はある夜、参道でかのあやかしと出くわしたのです。」 これには周りの将達も酷く驚いた。 その姿を見たものは絶対に生きていないからだ。 「その時私は呂蒙殿と稲姫様と一緒におりました。本陣までの山道の中腹におりまして、怪しい影が出ると見張っていたのです。」 た・・・タイムアップなので続きは明日にでも・・(汗)。 こたについてはもっと敵対台詞があったんですけど忘れちゃったのでカットしました。 半蔵が死ぬってのが寝ても覚めても凄く嫌でした。 というか・・・なんでこんな夢を見たのかなんてわかってるんですけどね☆ まぁせっかくなのでこうして文字に起こしてみました。 今日更新しました。 クラップの加筆修正と新作一本、リンクも増やしたしクラップの中身も変えました! 明日は呉に行って潜水艦見てきます! 家族でノンビリ過ごせるのは明日で最後なのでゆっくり過ごしたいですね♪ PR |
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